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01
02
騎士…そこの騎士!
私の話を聞いてくれ!なに…私は怪しい者ではない!

03
私は神託者だ!頼みがあるのだ!
実は、この地に封じた破壊神ヴィズヤが復活しそうなのだ!
04
破壊神を封じるためには、
英雄の血を引く三人の将姫の力と、三人の将姫の用いた武器が必要だ!
しかし、将姫たちは仲が悪い。誰かがその仲を取り持たねばならんのだ…。
05
そこで…騎士!貴様の出番なのだ!もちろん引き受けてくれるだろう?
>いいえ
わ…私が怪しい!?そ、そんなことはない!ぜぜぜ絶対に、そんなことはないぞ!
>いいえ
わ…私が怪しい!?そ、そんなことはない!ぜぜぜ絶対に、そんなことはないぞ!
>いいえ
06
なるほど。慎重派なのだな。騎士よ…気に入ったぞ!
まずは、剣将姫エリオ様からだ!
エリオ様は武勇に秀でたお方…。騎士、貴様の腕前ならば…!

07
呼んだか?
うおおおおおお!
あ、貴方様は!剣将姫エリオ様!どうしてこんなところに!?

08
どうしても何も…。
怪しげな旅の騎士と自称神託者が目撃されたというので見回っていたのだ。
お前達。それらしい者を見なかったか?
…む?というか、お前達こそ怪しい騎士と神託者なのでは?

09
あ、怪しいだなんて滅相もございません!
私とこの騎士は、この地を破滅から救いに来た者!

それならば私も知っている。破壊神ヴィズヤ復活の胎動がはじまったと…。
10
なに…案ずることはない。
我が英雄の剣エリンディアが、必ずその心臓を貫くだろう。
とはいえ…英雄の武具が真の力を発揮するためには、
破壊神の配下の魔獣を斬り力を溜めねばならぬ。
11
なんだ?騎士?お前も手伝いたいのか?…ふふ。ならば私についてくるがいい。
その力、この剣将姫エリオが見極めてくれよう!


12


005A
破壊神の胎動を嗅ぎつけて、魔獣どもが狂暴化しているようだ。
騎士と言ったな?いい機会だ。お前の腕前、私に見せてみろ!

005C
ほう。やるじゃないか。一兵卒としては中々のものだぞ。褒めてやる。
あの破壊神の露払いくらいにはなるかもしれんな。
005D
010A
思いのほか、魔獣どもの数は少なかったな。
とはいえ、いつ出てくるとも限らん。今日はここで駐屯することとしよう…。
さて…夜が来るまで少々時間があるな。私の暇つぶしに付き合ってもらおうか。
010C
ふう。いい汗をかいた。お前、中々やるじゃないか。
しかも…どうやらまだ余裕があるようだな。ふふ。これなら退屈することはなさそうだ。
気に入った…。お前、私のものになれ。私のものになれば、一生生活に困ることはないぞ?
まあ、返事はあとでいい。ゆっくり悩んでくれ。
010D
015A
…私の国は常に隣国に脅かされている。槍将姫マリサと弓将姫ミレイ…
どちらも私の相手になるような存在ではないのだが…
どちらかを仕留めようとすればどちらかが勢力を伸ばしてくる…意外と面倒な状態でな。
どうしてもお前が欲しいのだ…。
さて、この勝負に私が勝ったら、言うことを聞いてもらうぞ?
すまんな。私は、実はせっかちなのだ。
015C
…不思議なヤツだよ。刃がその身に届きそうになると、常に絶妙の距離で躱される…。
火事場の馬鹿力というヤツか?それとも、普段はその力を隠しているとか?
…まあ、今日はこのくらいにしておこう。
互いに体力を消耗して魔獣に喰われてしまっては、意味がないからな。
ん?どうして英雄の剣の力を使わないのか?
人間相手にこの力を振るうことは禁じられているからな。
それに…容易く勝負がついては、面白くないだろう?
015D
020A
噂を聞きつけた時はまさかと思いましたけど…
護衛一人で出歩くとは、随分と不用心なのですね。剣将姫エリオさん?

この声は…マリサ!?城に引きこもっているはずのお前が、どうしてこんなところに!?
聞くまでもないでしょう?破壊神復活の胎動…そして、動き出したあなたの噂。
アナタの国を滅ぼすには絶好の機会…。

まさか…。騎士、我が国に戻るぞ!ついてこい!
020A2
うふふ…慌てる必要はありませんわ。軍は動かしておりません。
アナタのいない間に城を落としたとしても、面白くありませんもの。
ふふっ。慌てるエリオさんの顔を見るのが、ワタクシの楽しみですから。
ついつい冗談を…許してくださいませ?
私をからかうとはいい度胸だ…
今日こそは貴様の首をこの剣で斬り落とし、祖先の墓に捧げてくれる!
020A3
ああ怖い怖い…あら?エリオさん、そんなことをしていてもいいのですか?
周りに魔獣がたくさんいるようですけど?

なんだと!?…いつの間に…囲まれた!?
破壊神復活…ただの噂ではないようですね。
さて。楽しいおしゃべりは後にして、この子達を塵に返しましょうか?

020C
アナタ素晴らしい腕をお持ちなのね?どうかしら?
エリオさんの従者なんかやめてワタクシに仕えては?
ふふ!好条件で雇い入れてあげますわよ?
マリサ!離れろ!その騎士は、私のものだ!手を触れるんじゃない!
あら?もしかしてアナタ…この方のことが好きなのですか?
将姫は相手を選ばないとダメですわ。ワタクシたちには特別な力があるのだから。

020C2
そ、そんなわけがあるか!私は使える兵士として騎士が欲しいだけだ!
だからこそ、私のものにしたいのだ!
なるほど。情はないというのですね。良くわかりました。
騎士様?そんな薄情な女は捨てて、ワタクシの下へ来ませんか?

き…き、貴様!冗談はよせ!
020C3
冗談ではありませんわ。騎士様…アナタなら、きっとワタクシの…。
ええい!騎士!その女の話を聞くな!耳がおかしくなるぞ!
酷い言い草ですわね。騎士様…すぐにその女から離れた方がいいですわよ?
品性が下劣になってしまいますから!

なんだと…!?クソ、騎士!行くぞ!早くこの女から離れるんだ!
020D
025A
マリサ…いつまでついてくるつもりだ?
あら?ワタクシはアナタについていってるわけではありませんわ?
騎士様を追っているだけです。
騎士を…追っている、だと!?この泥棒猫!騎士だけは、お前には渡さないからな!
いつから騎士様がアナタのものになりましたの?騎士様は、それを認めていますの?
025A2
うっ…そ、それは…。こ、これから認めてくれる予定なのだ!
語るに落ちましたわね。それでは、ワタクシとなんら変わりはないではありませんか?
変わりはある!騎士と私は共に魔獣を倒し、剣も交えたのだ!
剣を交えたということは、心を交えたのと同じなのだ!
おかしな理屈を言いますね…。
こんな人と一緒に居るなど、騎士様に同情いたしますわ。

…言ってくれるじゃないか。今日という今日は、お前を斬り伏せてやる…!
やる気、ですのね?望むところですわ…。
025C
…ワタクシの槍を止めるだなんて騎士様…アナタ、何者ですの?
私の英雄の剣と…マリサの槍を同時に止めた…?
騎士…お前…どれだけの力を秘めているのだ!?
…最初はエリオさんに対する嫌がらせのつもりでしたが…
もしかして…アナタこそが…ワタクシの運命の人!?
マリサ!?何を言っているんだ!?
025C2
ワタクシ…ずっと探していましたの!
ワタクシよりもずっと強くて純粋で頼りがいのある…運命の人を!

マリサ!正気か!?お前は私に嫌がらせをしたかっただけのはずだろう!?
第一、騎士に迷惑だ!
いいえ…迷惑などかけません!ワタクシは運命の人に一生尽くし、支え、愛し続けます!
生まれた時からそう決めていたのです!

そんな決意、初めて聞いたぞ!ああもう、騎士から離れろ!
騎士!お前もお前だぞ!早く私のものになっておけば、こんなことにはならなかったんだ!
025D
030A
騎士様!見つけましたわ!ふふ!エリオさんは何処に行ったかって?
今夜の食糧を調達すると行って、どこかに消えていきましたわ。
ここにいるのは、ワタクシとアナタの二人だけ…
さあ、あんな野蛮な女は放っておいて、ワタクシとの甘い一時を…
って、あら?魔獣ですわ。まったくもう。無粋な輩もいたものですわね。
大丈夫です。この程度…ワタクシの槍で穴だらけにしてやりますわ。
さあ…刺し貫け!マリルグランド!

030C
ワタクシの槍は英雄の槍マリルグランド…。
かの破壊神の脚を串刺しにして、その動きを止めたと言われる伝説の武具ですわ。
この槍に貫かれれば神でも悪魔でも動きを止める…。
その瞬間を騎士様に斬り裂いていただければ、破壊神だってイチコロですわ!
つまり、ワタクシと騎士様だけいれば、永劫に安泰ということですの!

030D
035A
マリサ…私がいない間、騎士に何もしてないだろうな!?
さて…それはどうでしょう?楽しい時間、なら過ごしましたけど?
ぐぬぬ…騎士!この女の手が届く場所に居てはならないぞ!
騎士のように純粋な人間をすぐに蝕んでしまうからな!
035A2
あ、お姉ちゃんたち、みーつけた!
あら?この声は…!?
まさか、ミレイ!?…あの戦闘狂まで現れたというのか!?
ミレイも仲間に入れて!ミレイ、仲間はずれが大っ嫌いなんだから!
相手してくれないなら、無理矢理こっち向かせちゃう!抉り穿て!ミレスティル!
気をつけろ、騎士!比喩じゃなく、矢の雨が降るぞ!
035C
すごいすごいすっごーい!やっぱり、お姉ちゃんたち最高だよ!
それと…見慣れないけどそこの騎士さんもいい線行ってる!

ミレイの持つ英雄の弓から放たれた矢は、標的の急所を的確に撃ち抜いてくる…。
だからこそ、その軌跡を読むことが出来ますわ。
…とはいえ、このまま矢を放たれ続けては、追い詰められるばかりですわね。

こうなれば…奥の手だ!ミレイ!いますぐ攻撃をやめろ!
お遊びは終わりだ!お姉ちゃんとお菓子を食べよう!
035C2
お菓子!?お菓子あるの!?ミレイ、お菓子大好きだよ!

…なるほど。ミレイのお菓子好きは有名ですからね。
…さあ、こっちに来るのです!ピクニック用のお菓子がたくさんありますよ!
わーい!ミレイ、行く!そっち行く!!!
ふっ…計画通りだ!
035D
040A
ミレイね、お城でボーっと外を見てたらね、ズバーン!ズゴーンってすごい音がしてね、
こっちの方でお姉ちゃんたちが遊んでるのが見えたの!
それでね、それでね、二人で遊んでて、ミレイだけ仲間はずれとかずるい!
って思って、英雄の弓ミレスティルを片手に走ってきたのでした!

…ワタクシたちが城にいないことに気づいていたなら、攻め落とすこともできたでしょうに…。
040A2
ミレイにそんなことは出来んだろう…。ミレイの家臣たちならわからんが…。
まあ、家臣の力ならば、私たちの軍勢はそれぞれ均衡している。
ヘタに動いたりはしないだろう。
ミレイ、みんなにお留守番よろしくね!
って言っておいたから勝手に遊びに行ったりしないよ!
勝手なことしたらミレスティルで撃っちゃうし!

それはお気の毒…。
おしゃべりはこれまでだ…。魔獣どものお目見えみたいだぞ?
040C
騎士さんすっごいね!普段ね、お姉ちゃんたち遊んでばかりなんだよ!
それなのに騎士さんが居るとね、ちゃんと魔獣退治するの!

私は遊んでいるわけではない!
マリサが突っかかってくるから、仕方なく相手をしているだけで!
良く言いますわ!
幼い頃からワタクシの槍が羨ましくて、剣と交換してーとか言って絡んできた癖に!

お前!小さい時のことを持ち出すのは反則だろう!?
040C2
二人とも、仲がいいからってミレイと騎士さんを置いて二人だけで話しちゃ、ダメ!
誰と誰が仲がいいって!?
その通りですわ!こんな野蛮な女と仲良くなった覚えはありません!
だってさ!二人とも、ずーっとおしゃべりしてばっかりだよ?
仲良くない人とおしゃべりはしないものだよー!

…わかった。静かにする。
ワタクシも、ですわ…。
040D
045A
ねえねえ、騎士さん、二人ともしゃべらなくなっちゃった。
やっぱりミレイ、悪いことしちゃったのかな?
…あのね、騎士さん…ミレイね、小さい頃からずーっとお城に居たからね、
なんだかたまに変なこと言っちゃうみたいなんだ?
ミレイね、二人に謝ってくるね。
045C
よかった!後ろからミレスティルで撃ったら二人、たっくさんおしゃべりするようになったよ!
仲直りだね!えへへ!やっぱり二人はおしゃべりじゃないとね!
しゃべればしゃべるほど仲がいいんだよね!騎士さん!
045D
050A
みんな、下がれ!
この気配は…どういうことですの!?ワタクシの槍…マリルグランドが震えている!?
ミレイのミレスティルもだよ…!?ブルブル震えちゃってる!
破壊神ヴィズヤの胎動だ…。私たち三将姫の祖先が力を合わせて封じたという
あのヴィズヤの力に…英雄の武具が反応している…!
050A2
騎士さん…ミレイ、なんか怖いかも…。傍に行っていい?
ミレイ!?騎士様から離れなさい…じゃなくて…騎士様ぁ!ワタクシもなんだか怖いのです!
お前たち!騎士は私のものだと何度言ったら!?
…ええい!こんな話をしている場合ではない…あの魔獣…ヴィズヤの力を受けているぞ…。
実に遺憾だが…二人とも力を貸せ!槍と弓で動きを止めて、私と騎士が斬る!
…斬り裂け…エリンディア!
050C
ふぅ、何とか倒し切れましたわね…。
すっごく強かったね!騎士さんがいなかったら、
ミレイ、ケガしちゃってたかも!はー!こわかったー!

倒した甲斐はあったぞ。私の剣エリンディアにかなりの力が宿った。
この分なら、例えヴィズヤが復活したとしても倒すことが出来るだろう!
ワタクシのマリルグランドもですわ。
これならワタクシと騎士様だけでも、あの破壊神を葬ることが出来るでしょう。

050C2
なんで二人で倒そうとするの?みんなでやったほうが早いでしょ?
そしたら、お城に帰ってお菓子たーっぷり食べられるしね!

…ミレイの言う通り、かもしれんな。ケンカも戦争も、国が存在するから出来るんだ。
…破壊神を野放しにすれば、国ごと崩壊してしまう。
まあ、一理ありますわね。ここは、破壊神を封印するまでの間…共闘と行きましょうか。
わーい!ピクニック!破壊神破壊のピクニックだよ!ね、騎士さん!
050D

01
この音は…破壊神復活の胎動!?
伝説の通り…ですわね。破壊神が復活する時…この地は闇に満たされる…。
わわ!なにこれ!?ミレイ、こんなの初めてだよ!?
02
グオオオオオオオオオオオ!!!!

03
キタキタキタキター!これぞ待ち望んだ、破壊神の復活だあああああ!
お前は…!?騎士と共にいた、怪しい神託者!?
ふはははは!神託者とは世を忍ぶ仮の姿!
私は破壊神復活の為に血を繋いできた…
この地の本当の支配者の一族…その末裔なのだ!

礼を言うぞ!三将姫!
04
破壊神ヴィズヤ復活を成す為には貴様らがここに揃うことが必要だったのだ!
05
な、
06
な、
07
な、
08
「なんだってー!?」
「なんですってー!?」
「どういう意味ー?」
09
つまり、貴様らはまんまと私に騙されたのだよ!
ヴィズヤよ!この者たちを倒せ!
って…え?


10
神託者を踏みつぶした!?あの破壊神、見境がない!これはマズいぞ!
人一人をプチっと…。危険ですわ!
これが破壊神!?すっごい!大きいねえ!
11
ここは一旦退くぞ騎士!破壊神から距離をとる!

055A
あんなに暴れられてしまっては、近づくことも出来ん!
脚を突き刺そうにも、ヴィズヤが歩くだけで地面が揺れる始末…。
ほんっとに大きかったねー!お城ぐらい!
踏みつぶされちゃったみたいだけど、あのおじさん大丈夫かな?

…大丈夫な訳がないとは思うが…。
ミレイ!まずはアナタのミレスティルで、ヴィズヤの急所を撃ち抜いてくださいまし!
055C
たくさん撃ったんだけど…全然当たらないよ!昔話と違うんだけど!?
眠っている間に力を溜めたということか…?私の剣も、弾き返されてしまった…。
ワタクシたちの英雄の武具は、魔獣を葬るほどに力を増すと言いますわ。
…もしかすると、まだ足りなかったのでは?

055C2
ヴィズヤから逃げながら、魔獣を斬って力を溜めなければならないということか…。
面白そうだね!ミレイ、やるやる!
…ワタクシたちにしか出来ないこと、ですわね。
その通りだ。騎士!援護してくれ!
055D
060A
あんなにもいがみ合っていた私たち三将姫が、こうして協力して戦っているとはな…。
偶然が重なった結果とはいえ、面白い。
さあ、騎士、手伝ってくれ…あの魔獣を私のエリンディアで斬り裂く!

060C
なあ、騎士…お前がいなければ、
もしかすると私たちはいがみあったまま破壊神に押しつぶされていたかもしれん。
…お前には不思議な魅力がある。その力で、私たちを導いてくれ。
060D
065A
ワタクシたち二人だけでは、あの破壊神を倒すのは難しそうですわね…。
騎士様、仕方ありませんわ。エリオさんとミレイの力を借りましょう。

065C
あくまでワタクシは騎士様との未来のために、残る二人の将姫を利用しているだけなのですわ。
べ、べつに…仲良くなったり協力するのも悪くない、なんて思ったりはしてませんわよ!
065D
070A
ミレイはね、難しいことよくわかんないけど、騎士さんとみんなで遊んでるの大好きだよ!
破壊神はね、それを壊そうとするから嫌いなんだ!

070C
ミレイね、すっごく頑張るよ!
さっきまでね、ミレスティルも恐がってたけど、すっごく頑張るって言ってるよ!
だからね、騎士さんにも手伝って欲しいの!いいかな!?

070D
075A
英雄の武具には、十分な力が溜まった…。
ワタクシたちの国からも、十分な距離をとりましたわ。
ミレイはね、いつでも準備オッケーだよ!
よし…ならば、伝説の通りにしかけるぞ…。
075A2
わかりましたわ。ミレイがミレスティルでヴィズヤの目を撃ち抜き…ワタクシがマリルグランドでその脚を貫く…。
動きが止まったら、エリオお姉ちゃんが、心臓を貫くんだよね!
いや、伝説と違う点が一つだけある。私のエリンディアだけじゃない…。騎士の剣も、ここにあるんだ!
さあ、いくぞ!破壊神を再び封印して、平和を取り戻すんだ!

075C
そんな…どうして、倒せないのですか?
私たちの剣は、心臓を貫いたはず…?
ヴィズヤ、まだ動いてるよ!?
仕方ない…もう一度…もう一度だ!
お待ちください。エリオさん…もしかして…
アナタたちの一族に伝わるあの秘術を使わなければ倒せないのでは?
075C2
やはり…そうなのか…あの秘術を使わなければならないのか?

そんなの…そんなの、ミレイ、嫌だよ…。
騎士様がいてくだされば、もしやとは思いましたが…。やはり、足りないのだとしたら…。
くっ…。いずれにせよ、仕切り直しだ…再び、距離をとるぞ!
075D
085A
考えてくださいましたか…ワタクシとの未来を。
フフ…返事は後でもいいですわ!

085C
破壊神を倒したら、旅行に参りましょう!
騎士様は海と山、どちらがお好きですか?
085D
095A
ミレイの夢はね、みんなでずーっと、面白おかしく過ごすことなんだよ!
そのためならなんだってできるの!

095C
ねえねえ、騎士さんも、ミレイと面白おかしく過ごしたいよね?ね!
095D
105A
私には奥の手がある…。
三将姫の一族の中で、私たち剣将姫の一族にだけ伝わるあの秘術が…。
しかし…情けないことに…怖いんだ。騎士、私を支えてくれ…!

105C
あの秘術を使えば…私は…私を失うことになる…。
騎士…私は…どうすれば…。

105D
115A
あの秘術だけは…ワタクシは、祖先たちを恨みますわ…
あんなものを編み出すだなんて…。
115C
そう…あの秘術とは…自爆魔法、なのです。
自らを爆発させることで莫大な力を産み出し、
ぶつけるという禁断の秘術…でも…そうなればエリオさんは…。

115D
130A
ミレイもね、秘術のこと、聞いたことあるよ。
ドカーンでドバーンなんだって…。
130C
エリオお姉ちゃんが…ドカーンでドバーン…
どうなっちゃうんだろう…。

01
いっくよー!抉り穿て!ミレスティル!
02
03
ワタクシも…!刺し貫け!マリルグランド!
04
05
ヴィズヤの動きが止まった…!
呼吸を合わせろ…騎士!…行くぞ!切り裂け!エリンディア!

06
07
08
グオオオオオオオオ!

09
やはり、効かないか…。かくなる上は、秘術を…。
エリオさん…いけませんわ!
そうだよ!大丈夫だよ!このまま戦えば、いつかは倒せるはずだよ!
その間に、どれだけの民が犠牲になると思ってる!?
私はこの地を守る剣将姫だ!

10
私一人の犠牲で、この地を…民を守れるのなら…それでいい!
エリオさん…。
騎士…。そんな顔をするな。大丈夫だ…。私は強い…。
悪いが…三人とも、露払いを頼む。

わかった!ミレイに任せて!
…最後まで、手間のかかる人!仕方ありませんわね!
11
グオオオオオオオオ!

12
行くぞ…!我が一族に伝わる秘術!
自爆魔法…エンデ!

13
14
15
グバアアアアアアア!

16
エリオお姉ちゃああああん!
エリオさああああん!






17
ミレイ…大丈夫ですか?どうやらヴィズヤは吹き飛んだようですが…。
うん!ミレイは元気だよ!騎士さんも、無事!でも…エリオお姉ちゃんは…。
はっ!ミレイ…見るのです!あれは…!
18
19
20
裸だ!エリオお姉ちゃん、素っ裸になってる!
ああ!もう!エリオさん!なんということですの!?
だから秘術だけはダメだと…。

み、見るな!見ないでくれ!騎士!お前に見られたら、私は…!
21
騎士様…どうか、エリオさんから目を逸らしてあげてください…。
自爆魔法エンデは文字通り、体内に溜めた魔力を身体中の穴という穴から一気に放つ秘術。
その代償に…使用者は無防備な姿に…裸になってしまうのですわ!

22
エリオお姉ちゃん、かっこいいよ!
ミレイ、決めた!ミレイの国、エリオお姉ちゃんにあげる!

な、ミレイ!?何を言っているんだ?
23
破壊神も倒しました、いがみあうのもバカバカしいですわ…。ワタクシの土地もどうぞ!

マリサ…お前まで!?
その代わり、ミレイ、騎士さんをもらうね!騎士さん!ミレイと一緒に旅に出よう!
24
世界中のお菓子をお腹いっぱい食べる旅だよ!素敵でしょ!
25
ずるいですわ!騎士様はワタクシと一緒に大草原の小さな城で
いつまでも幸福に暮らすのですわ!

26
バカを言うな!騎士には我が軍に入ってもらうのだ!
あら?もう戦乱はありませんわ!エリオさんに騎士様は必要ございませんでしょう!?
お前たち!私の言うことを聞け!私が姫なんだぞ!?
ミレイ、もうただのミレイだもん!姫の言うことなんて、聞かなくて大丈夫なんだもん!
ワタクシだって、ただの恋する乙女ですわ!乙女は自由で無敵で最強なのですわ!
27
ええい!お前ら、絶対に許さん!
国も要らん!騎士をかけて戦え!
全面戦争だあああああ

28

この記事は下記記事の再掲です。